今回はSNS広告の中のTwitter広告について解説を行っていきます。
SNS広告は様々な要素があり、難しく考えている方も多いかと思いますが、一つずつ覚えていきましょう。今回は、Twitter広告の中のキャンペーンについてポイントや課金のタイミングを踏まえてお伝えしていきます。
以前にTwitter広告のメリットや広告フォーマットについて解説をさせていただきました。
まだ確認されていない方は、先にご覧ください。
目次
Twitter広告でかかる費用の相場や目安
まずは、Twitter広告ってどれくらいの費用が必要なのか説明していきます。
費用の相場は月10万円以上がよいです。もちろん数千〜万円で運用することができますが、ある程度成果を上げるためには、10万円以上は用意したほうが良いでしょう。
ただ、運用するだけではなく、どうすればより成果を上げられるか、効果的かなどのデータを取って改善をしていく必要があるので、その場合は月30万円以上は用意したほうがいいです。
どれくらい成果を獲得したいかの目標などによっても金額は変わります。
上記に費用に関しては、自社でTwitter広告を運用した場合の話です。
自社内にTwitter広告についてのノウハウがない場合は、外注をすると思いますが、その場合は上記で示した10万円や30万円以外に、広告運用手数料が発生いたします。
相場は広告運用費の20%が手数料となります。
30万円の広告運用費であれば、6万円が手数料として発生するため、合計36万円発生するということです。
Twitter広告の課金方式とそれぞれの相場
Twitter広告には、課金方式が複数存在しております。
どのタイミングで課金されるかが、種類によって違うということです。
課金方式の種類
課金方式は全部で7つあります。
それぞれで選ぶ際のポイントが変わりますので、そちらもお伝えします。
クリック課金
広告で設定したWEBサイトへのクリックごとに課金されます。
多くのユーザーをWEBサイトやLP(ランディングページ)へ誘導したい場合はクリック課金が良いです。
コンバージョン課金
広告で設定しているコンバージョン(問い合わせや商品購入など)が発生するごとに課金されます。
商品の購入や資料請求、新規会員登録などのコンバージョンを増やしたい場合は、コンバージョン課金が良いです。
インプレッション課金
広告が1,000回表示されるごとに課金されます。
多くのユーザーへブランド名や商品・サービスをリーチしたい場合は、インプレッション課金が良いです。
フォロー課金
Twitterアカウントがフォローされるたびに課金されます。
お分かりかと思いますがフォロワーを獲得したい場合はフォロー課金が良いです。自社ブランドのロイヤリティを向上させることの可能です。
エンゲージメント課金
出稿した広告に対してユーザーが返信やいいね、リツイートなどのエンゲージメントが発生するごとに課金されます。
インプレッション課金同様にブランド名や商品・サービスを多くのユーザーへリーチしたい場合に使用すると良いです。ハッシュタグやリツイートなどでの拡散が可能です。
アプリインストール課金・アプリ起動課金
広告で設定したアプリがインストール・起動したタイミングで課金されます。
提供しているアプリのユーザー数を増やしたい場合や、休眠ユーザーの掘り起こしの際に使用すると良いです。
再生数課金
出稿した動画広告が再生されるたびに課金されます。
動画の再生数を向上させたい場合は再生数課金がよいです。動画にてプロモーションやブランディングが可能になります。
課金方式別の費用の相場
課金方式 | 費用の相場 |
---|---|
クリック課金 コンバージョン課金 | 24〜200円/回(クリックorコンバージョン) |
インプレッション課金 | 400〜650円/1,000回表示 |
フォロー課金 | 40〜100円/1フォロー獲得 |
エンゲージメント課金 | 40〜100円/1エンゲージメント獲得 |
アプリインストール・起動課金 | 100〜250円/回(インストールor起動) |
再生数課金 | 5〜20円/1回再生 |
Twitter広告の入札方式
Twitter広告では、費用をオークションによって決めていきます。
そのオークションへの入札の方法は3つあります。
自動入札
自動入札では、費用を抑えつつ広告のパフォーマンスを向上させるよう自動で費用を最適化させてくれます。入札金額をいくらにしたらよいか分からない人や悩んでいる人は自動入札が良いです。
上限入札単価
上限入札単価は、その名の通り入札する上限金額を予め設定しておく方法です。
予算上限があり、1成果あたりの上限を設定したい場合は、上限入札単価が良いです。
目標入札単価
目標入札単価は、目標の単価を決め1日あたりの広告費がその目標にできる限り近づけるように入札してくれる方法です。ある程度運用して、目標が決まってから選んでも良いでしょう。
Twitter広告|キャンペーンの目的
広告配信を行う前に、Facebook広告等と同じように広告のキャンペーン目的を設定する必要があります。
目的は全部で8つありまして、選択によってゴールが変わってきますので、何を宣伝するのかによって変えていきましょう。
選択できる目的は以下の通りです。
- リーチ
- 動画の再生数
- プレロール再生数
- アプリのインストール数
- ウェブサイトのクリック数
- エンゲージメント数
- フォロワー数
- アプリのリエンゲージメント数
それぞれについて解説していきます。
リーチ
リーチキャンペーンは、広告のツイートをより多くの人に見られることを目的としております。
新商品・サービスのリリース時やブランドの認知度を向上させたい時など、多くの人に広告を見てもらいたい際に選びます。
広告フォーマット
リーチキャンペーンの際は以下の広告フォーマットを推奨します。
高パフォーマンスを得たい場合は、3つ以上のフォーマットを活用することをお勧めします。
- 画像広告
- 動画広告
- WEBサイトへのボタン付きの動画広告
- カルーセル広告
- モーメント広告
広告の内容
広告の内容を考える際は、ターゲットのユーザーが何を考え、アクションし、どう感じるかを考えて作成しましょう。
詳細は、目を引くデザイン(動画は15秒以内)、ブランドロゴ等のブランディングを左上に配置、要点をまとめた文章(50文字〜100文字)がお勧めです。
料金が発生するタイミング
1000ツイートインプレッション毎の課金システムになります。
広告費用には特定期間の上限を設定でき、設定した金額以上に請求をされないようにすることも可能です。
動画の再生数
動画の再生数キャンペーンでは、広告内動画の再生回数を増やしたい場合の広告目的になります。
動画によってリーチの拡大や、質の高い視聴ユーザーに向けブランドの認知度を上げる効果があります。
さらに、MP4だけでなく、ライブ動画やGIFも配信が可能です。
広告フォーマット
動画の再生数キャンペーンの際は以下の広告フォーマットを推奨します。
高パフォーマンスを得たい場合は、3つ以上のフォーマットを活用することをお勧めします。
- 動画広告
- WEBサイトへのボタン付きの動画広告
- カンバセーションカードの動画広告
- 投票機能付き動画広告
- モーメント広告
広告の内容
EyeSee社の調査によりますと、以下の4つを意識し最適化をしますと、感情的エンゲージメントを33%増加させることが可能と調査結果が出ております。
- 動画の尺を15秒以内にする
- ロゴの配置・動画全体にわたるブランディング
- 初めの数秒でインパクトのある動きを入れ注目を集める
- 消音だった際の対策
料金が発生するタイミング
4つの入札タイプがあります。
15秒再生
動画が15秒又は、95%以上試聴された際課金されるようになります。
こちらの入札タイプは2021年8月より開始をされており、後述する従来の入札タイプと比較をして、平均再生完了率は89%の上昇、再生完了数あたりのコストは25%削減できたとのことです。
その為、15秒間視聴される動画や、15秒以内に視聴完了できる動画には最適な入札タイプとなっております。
2秒/50%
ユーザーの画面上に動画の画面が50%以上表示された状態で2秒以上の視聴、又はユーザーが動画をクリックorミュート解除したタイミングで課金されます。
比較的に低コストで広告のリーチを最大化することが可能となっております。
6秒/50%
ユーザーの画面上に動画の画面が50%以上表示された状態で6秒以上の視聴、又はユーザーが動画をクリックorミュート解除したタイミングで課金されます。
2秒/50%より再生時間が長い視聴に対して課金されるシステムです。
3秒/100%
ユーザーの画面上に動画の画面が100%表示された状態で3秒の視聴、又はユーザーが動画をクリックorミュート解除したタイミングで課金されます。
100%見せたい場合等に向けて、ビューアビリティの確保が可能です。
プレロール再生数
プレロール再生数キャンペーンでは、エンターテイメント・政治・コメディー・ライフスタイル・音楽・デジタルクリエイター・スポーツ・金融・テクノロジー・ビジネスニュース・テレビ・自動車・ポップカルチャー・eスポーツ/ゲーム・時事/ニュース・化学/教育等からなる15以上のジャンルより、配信する内容にあったパートナーのツイートへ配信をすることができます。
カスタマイズも可能で、カテゴリーを除外したり、特定ユーザーのみ非表示にしたりすることも可能です。
プレロールでは、動画の再生時「〜〜による広告」の表記とカウントダウンが表示されており、6秒間はスキップできないようになっています。
広告フォーマット
プレロール再生数キャンペーンでは以下2つのフォーマットを選択できます。
Amplifyプレロール
15以上のカテゴリーの中から、マッチしているカテゴリを選び、配信をすることが可能です。
Amplifyスポンサーシップ
カテゴリーではなく、1体1の広告提携関係を結ぶことができ、その期間中では提携先のツイート内で広告配信をすることが可能です。
さらに別の広告フォーマットと組み合わせることにより、高パフォーマンスを発揮できる可能性は高くなります。
広告の内容
プレロール再生数キャンペーンでは、文章を入れることができません。動画のみが表示される形で配信されます。更に、表示される形は、広告スキップのボタンが右下、カウントダウンの表示が左下、アカウントロゴが左上に表示される為、重要な文言やキャプチャーは避けて配置する必要があります。
意識するポイントは、動画の再生数キャンペーンと同じ4ポイントです。
料金が発生するタイミング
課金のタイミングは、動画の再生数キャンペーンと同じ以下4つです。
- 15秒再生
- 2秒/50%
- 6秒/50%
- 3秒/100%
アプリのインストール数
アプリのインストール数キャンペーンでは、モバイルユーザー向けにアプリダウンロードを促進することが出来るキャンペーンになります。
アプリの認知度を向上や、新機能の紹介、新規開拓に最適です。
Twitterの発表によると、下記の通りのようで、ユーザー層に適した広告配信となっているようです。
Twitter利用者は、Twitterを利用していない人と比較した場合、オンライン広告からアプリを直接ダウンロードする確率が38%以上高いことが分かっています
出典: Twitter Insiders(米国)およびSparkler、MAP Phase 2 Survey、Q17: これまでにアプリをオンライン広告から直接インストールしたこと(広告をクリックしてアプリストアに直接移動し、アプリをダウンロードしたこと)はありますか?基準: Twitter利用者(n=541)、非利用者(n=453)
広告フォーマット
アプリのインストール数キャンペーンの際は以下の広告フォーマットを推奨します。
- アプリボタン付きの写真広告
- アプリボタン付きの動画広告
- カルーセル広告
広告の内容
アプリの評価(星の数等)・ダウンロード数・アプリアイコン・価格は、ユーザーのデバイスによってそれぞれのストアよりインポートされ表示されます。(星4つの評価だった場合表示されます。)
内容は、記載する文章は出来るだけ短く、ユーザーのダウンロードするべき理由を端的にまとめて伝える必要があります。その他、値引きキャンペーンやメリット、価値の提案を明確に伝える絶好のチャンスです。
料金が発生するタイミング
アプリのインストール数キャンペーンでは、ユーザーがストアへのリンクをクリックした回数に対して課金されるシステムです。
インストール数を増やす目的であれば上限入札単価を、アプリのクリック数を増やす目的であれば目標コストを使用して配信を行います。
入札タイプの他に入札目標も設定をされており、パフォーマンスを上げるのに役立ちます。
入札目標は以下2つになります。支払いのタイミング等が変わります。
アプリクリック入札
その名の通りアプリのクリックを元に入札を行い、クリック数に対する料金の精算をします。この方法は、ターゲティングがしっかり定まっており、規模拡大をしていきたい企業におすすめの入札方法になります。
アプリのインストール数
アプリのインストール数を元に入札を行い、クリック数に対して料金の精算を行います。この場合は、ターゲットが幅広い場合にパフォーマンスの最適化を行いたい時に使用すると良いです。(Twitter社推奨)
ウェブサイトのクリック数
ウェブサイトのクリック数キャンペーンでは、WEBサイトの訪問数を増やし、誘導先ページで商品やサービスの紹介・購買等のアクションを促しコンバージョンを上げたい場合のキャンペーンになります。
新商品のプレスリリースや、ホワイトペーパーのダウンロード、資料請求等を増加させたい時に行うと良いでしょう。
広告フォーマット
ウェブサイトのクリック数キャンペーンの際は以下の広告フォーマットを推奨します。
- WEBサイトボタン付きの写真広告
- WEBサイトボタン付きの動画広告
- カルーセル広告
広告の内容
WEBサイトやLPへの誘導を促す文章や画像・動画にする必要があります。
間違ったクリックを生まないよう、写真や動画はリンク先とマッチしたものにしつつ、目を引くデザインにし、リンク先は求めるアクションが取れる最適なページを配置します。
料金が発生するタイミング
ユーザーのリンククリック数に応じて課金されるシステムです。
目標金額を下回らないよう最適かつ平均的な1日のCPC(コストパークリック)を達成できる目標入札単価を使用することをお勧めします。
エンゲージメント数
エンゲージメント数キャンペーンでは、より多くのユーザーにリアクションをしてもらう際に使用するキャンペーンになります。
どういうことかと言いますと、広告を行う社名や商品・サービスをユーザーに注目してもらうことで、エンゲージメントの上昇(リツイートやいいね、リンクのクリック、プロフィールアクセス等)を目的としております。
広告フォーマット
エンゲージメント数キャンペーンの際は以下の広告フォーマットを推奨します。
高パフォーマンスを得たい場合は、3つ以上のフォーマットを活用することをお勧めします。
- テキスト広告
- 画像広告・WEBサイトボタン付きの画像広告
- 動画広告・WEBサイトボタン付きの動画広告
- カルーセル広告
- モーメント広告
広告の内容
1つのゴールを設定し、そのゴールを達成することだけに意識をし、文章を考えます。簡潔さが重要となっており、50文字から100文字目安に構成します。
さらに、投票機能をつけたり、質問・疑問の問いかけ、CTAの設置等ユーザーに進む道を明確に伝える必要もあります。
動画・画像は目に引くデザインにし、動画の場合は15秒以内のコンパクトな内容にしましょう。更に動画の場合は、動画の再生数キャンペーンと同じポイントを意識してみましょう。
料金が発生するタイミング
ツイートに対するエンゲージメント数に対して課金されます。
エンゲージメントはいいねや返信、リツイートが加算をされていきます。
さらに、自動入札を行うことをお勧めします。
自動的に入札がされ、表示される可能性を最大限高めてくれます。
フォロワー数
フォロワー数キャンペーンでは、広告を配信することにより、新規フォロワーを獲得することができるキャンペーンになります。
フォローをしてもらい、その先にあるリードの獲得や、商品サービスの購買、ブランドの認知度向上等をしたいときに活用したら効果的です。
広告フォーマット
フォロワー数キャンペーンは、テキスト広告をお勧めします。
その理由はフォロワー数キャンペーンのフォーマットは、テキスト文の下にフォロワーカードが表示されている為、画像や動画が表示されません。
広告の内容
フォロワー数キャンペーンでは、テキストのみで効果的な広告を配信することができますので、そのテキストを端的にフォローするに値する文章を入れる必要があります。
ポイント4つをお伝えします。
- フォローしてくださいと明確に伝える
- ユーザーがフォローするメリットを伝える
- プロフィール欄に、ビジネスの内容や自己紹介を端的にまとめマッチする背景画像を設定する
- 「フォローする」以外のURLやハッシュタグの大量な使用は避け、目を逸らさせないようにする。
料金が発生するタイミング
フォロワー数キャンペーンでは、フォロワー数に応じて課金されます。
それ以外のエンゲージメント(リツイートやいいね等)の発生には料金がかかりません。
こちらに関しても自動入札のオプションをつけることをお勧めします。
アプリのリエンゲージメント数
アプリのリエンゲージメント数キャンペーンでは、アプリ保有者に対して、アプリの起動・アプリ内でのアクション・更新等の行動を促すことのできるキャンペーンになります。
定期的な配信を行い、既存ユーザーをロイヤルカスタマー化させたり、アプリ内課金等のコンバージョン率をあげたりすることが可能となっております。
特に、起動自体をあまりしていないユーザーに対して、キャンペーンや新規コンテンツ、再ログイン特典等を提示してリターゲティングを行うのに最適なキャンペーンです。
Twitter社の発表では、以下のように書かれております。
Twitter利用者は、Twitterを利用していない人と比較した場合、アプリ内購入を行う確率がほぼ2倍に上ります
出典: Twitter Insiders(米国)およびSparkler、MAP Phase 2 Survey、Q13: これまでにアプリ内購入を行ったことはありますか?基準: Twitter利用者(n=541)、非利用者(n=453)
広告フォーマット
アプリのリエンゲージメント数キャンペーンを効果的に配信していくためには以下のフォーマットを推奨します。
- アプリボタン付き写真・動画広告
- カルーセル広告
広告の内容
アプリの評価(星の数等)・ダウンロード数・アプリアイコン・価格は、ユーザーのデバイスによってそれぞれのストアよりインポートされ表示されます。(星4つの評価だった場合表示されます。)
内容は、記載する文章は出来るだけ短く、ユーザーの目に引く形で提供していく必要があり、内容を3〜5種類用意し、ABテストを重ね最適な内容を考えていきましょう。
料金が発生するタイミング
アプリのリエンゲージメント数キャンペーンでは、ユーザーがアプリを起動する為にクリックした数に対して課金されるアプリクリック目標です。
最後に
今回は、キャンペーンの目的の推奨フォーマットや、内容、課金タイミングについて詳しく解説をしてきました。
実際に初めて見ると、どれを選択していいかわからないものです。
その為、選択前に他社の広告とこの記事を見てみて、「これは動画再生数のキャンペーンか」等みてみるのも良いでしょう。
そこで、自社で広告をだす目的に一番マッチしたキャンペーンで配信をしていくことをお勧めします。
それでは、次回はTwitter広告のターゲティングについて解説をしていきます。お楽しみに。