皆様、「TVer(ティーバー)」を利用したことはありますか?
無料でテレビ番組を視聴できる人気のアプリ・サービスです。
利用されたことがある方であれば、わかると思いますが、テレビ番組の冒頭・途中・最後等に広告が表示されますが、それが「TVer広告」となっております。
TVer広告では、テレビCMのようにスキップ出来ないようになっており、視聴ユーザーへブランドや商品・サービスの認知度を高めたり、購買を促進したりすることが可能となっております。
さらに、テレビCMでは獲得できないユーザー層へと広告配信をできるというメリットもあります。
「現在テレビCMを行っているが費用対効果が悪い」や「デジタル広告を行っていきたい」という広告主へおすすめしたい広告の一つです。
今回は、そのTVer広告について詳しく解説を行いますので、ぜひご参考にしていただければと思います。
TVerとは?
TVer広告についてお伝えする前に、TVerについて解説をします。
TVerとは、在京民放キー局5社(※1)と在阪民放5社(※2)、広告代理店4社(※3)が共同出資した株式会社TVerの運営するサービスです。
スマートフォンやPC、タブレット等のアプリやウェブサイト上で、民放テレビ局が実際に放送した番組を無料で視聴することが出来ます。
※1:日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京
※2:MBS毎日放送、ABCテレビ、テレビ大阪、読売テレビ、関西テレビ
※3:電通、ADK、博報堂DYMP、東急エージェンシー
増え続ける利用ユーザー
TVerの利用ユーザーは、年々増え続けております。
最新の利用状況は以下のようになっております。
- 累計アプリダウンロード数:4,500万ダウンロードを突破(2022年1月時点)
- 月間動画再生数:2億2,706万回を突破(2022年1月調査)
- 月間アクティブユーザー数:1,850万(TVer単体|2022年1月調査)
- 認知度:64.9%(2021年10月調査)
上記の通り、年々増加しているプラットフォームとなり、テレビCMのように多くのユーザーへアプローチをすることができます。
さらに今後もユーザーは増え続けていくことが予想されております。
TVer広告とは?
TVer広告とは、多くのユーザーが利用するTVerへ広告を出稿することが出来ます。
さらに、TVerだけではなく、各局が出しているサービス(プラットフォーム)への出稿も可能です。
詳細について解説をしていきます。
TVer広告の配信先
TVer広告の配信先は以下の大まかに3つがあります。
- TVer
- 各局の番組配信サービス(FOD、TBS FREE、テレ朝キャッチアップ、日テレ無料DATA!など)
- シンジケーションサイト(GYAO!、ニコニコチャンネルなど)
TVerだけでなく、様々なサービス・プラットフォームへ広告を配信することが出来ますので、リーチの拡大に貢献してくれます。
広告配信されるデバイスに関しても、多様です。
スマートフォンやタブレットはもちろんのこと、パソコンや、コネクテッドTV(インターネット接続しているテレビ)でも配信を行うことが可能です。
TVer広告のフォーマット
TVer広告では、動画広告を配信することが出来ますが、その動画広告クリエイティブのフォーマットは決まっております。
動画の尺は「6〜60秒」の間で任意設定が可能で、動画のアスペクト比は「16:9」、動画のファイル形式は「mp4ファイル」となっております。
その他にも、ビデオサイズや映像フレームレート、音声タイプなど様々な入稿規定がありますので、公式のサイトを参照ください。
TVer広告配信のタイミング
TVer広告配信のタイミングは、テレビCMのように番組の内容・構成に沿ったタイミングで配信されます。
主に、「動画の冒頭(プレロール)」、「番組の途中(ミッドロール)」、「番組の最後(ポストロール)」のいずれかに自動的に配信されます。
この際に、配信するタイミングや枠を指定することは出来ません。
TVer広告の特徴・メリット
TVer広告の主な特徴やメリットは、以下の通りです。
- 完全視聴率の高さ
- 詳細なターゲティング
- ユーザーの広告への抵抗感が低い
- テレビCMとは違ったユーザー層へアプローチできる
- 動画コンテンツが良質
それぞれ解説をしていきます。
動画広告の完全視聴率の高さ
TVer広告の大きな特徴・メリットとして、動画広告の完全視聴率の高さが挙げられます。
その要因としては、YouTube広告などと違って動画広告をスキップすることができない仕組みになっているからです。
その為、番組視聴中に表示される動画広告を最後まで視聴しなければ、番組の続きを見ることが出来ません。
公式の発表の2020年11〜12月クールの広告実績では、スマートフォン95.9%・パソコン96.6%・コネクテッドTV 96.1%の完全視聴率となっており、どのデバイスでも90%を超える結果となっております。
この完全視聴率は非常に高い数値で、YouTube広告の完全視聴率では10〜30%程と言われており、90%を超える数値が出ることは殆どないでしょう。
詳細なターゲティング
TVer広告では、テレビが保有しているデータとDMPデータを融合させ、TVer広告独自の詳細なターゲティングを行うことが出来ます。
TVerアプリやウェブサイトへ訪問すると、初回設定としてアンケートが実施され、下記の情報登録を求められます。
- 生年月
- 性別
- 郵便番号
そして、2022年4月1日に大幅なリニューアルをし、「ログイン機能」が実装されました。この機能により、多くの情報収集が可能となったため、より正確なターゲティングを可能になるでしょう。
DMPデータとは
DMPとは、Data Management Platform(データ マネジメント プラットフォーム)を略したもので、インターネット上でユーザーが起こした行動履歴やユーザー属性、広告配信データ等の様々なデータを管理して、マーケティングへ活用できるツールとなっております。
その為、DMPデータは、DMPへ蓄積されたデータということになります。
DMPデータの具体例としては以下のようなものです。
・デモグラフィックデータ:年齢・性別・居住地・勤務地…
・興味関心:飲食・旅行・車・スポーツ…
・番組コンテンツ:バラエティ・テレビドラマ・アニメ・ニュース・スポーツ…
ユーザーの広告への抵抗感が低い
TVer広告は、ユーザーの広告への抵抗感が低いという特徴もあります。
理由としては、以下の2つとなっております。
- 番組の内容や構成に沿った広告枠
- 審査に通った動画広告のみ配信される
番組の内容や構成に沿った広告枠
最初の理由としては、番組の内容・構成に沿った広告枠で配信されることです。
ユーザーは、テレビを見る際に広告(CM)が流れることに違和感を覚えません。それは、YouTube広告のように急に挿入される広告とは違って、構成がしっかりとしているからです。
TVerでもテレビ番組を配信しているため、同じ広告枠で広告を配信される事が多く、抵抗感が低くなるというわけです。
審査に通った動画広告のみ配信される
TVer広告のアカウントを開設したり広告を配信したりするためには、審査が必要となり、厳しい審査に通過した広告のみを配信できます。
そのため、その他の動画広告でよく見られるような過大に表現された広告や過激な広告などの粗悪な広告が表示されません。
利用しているユーザーを第一に考慮して、視聴しているコンテンツと広告の相性の審査などを行い配信される為、嫌悪感や抵抗感を抱くユーザーが比較的に少ないです。
テレビCMとは違ったユーザー層へアプローチできる
TVer広告では、日常的にテレビを視聴していないユーザー層へ広告配信が出来るという点も大きなメリットと言えるでしょう。
TVerでは、場所や時間、デバイスなど関係なく無料で見たい番組を視聴することが出来るため、日常的にテレビを視聴しないユーザーも利用しています。
TVer利用ユーザーの10人中3人は、ローテレ層(※)だと言う結果も出ております。
その為、TVerへ広告を配信することにより、日常的にテレビを視聴していないものの、自分の好きな番組はTVerで視聴するというローテレ層へのアプローチも可能となります。
※ローテレ層:平日のテレビ視聴時間が平均1時間以下かつ休日平均2時間以下のユーザー層
動画コンテンツが良質
そして、JIAAのブランドセーフティ基準や権利処理等の特定の水準を満たした、動画コンテンツのみを配信されます。
デジタル広告で大きな問題とされている、暴力的・アダルトなコンテンツなどへ広告配信されるようなことはないのです。
その結果、意図せずブランドのイメージが悪くなるということもありませんので、リスク低減にも繋がります。
TVer広告にかかる費用・料金
TVer広告では、CPM(インプレッション単価)制を取っており、CPM(広告1,000回表示あたりの単価)は4〜20円程で、最低の出稿金額50万円という規定もあります。
ただ、TVer広告は広告担当者へ問い合わせをして見積もりをもらう流れとなっており、広告の内容やターゲティング、広告の尺などによっても費用は変わってきますので、一度問い合わせしてみてください。
TVer広告の出し方・スケジュール
続いて、TVer広告の出し方・スケジュールについて解説をしていきます。
出稿の流れは以下のような流れとなっております。
- TVer広告へ問い合わせ
- 広告担当者と打ち合わせ
- シミュレーション・見積もり提示
- 業態考査
各放送局が広告主を審査する|アカウント開設
- 広告の発注
- 素材考査
各放送局が動画広告の素材を審査する
- 広告配信開始
- レポート提出
上記の流れで進めていきます。
業態考査と素材考査の両方を通過した放送局から順次配信開始となっていきます。
ただ、放送局が行う考査や広告の在庫状況によっては広告配信できないケースもあるようなので注意が必要です。
全スケジュールにかかる期間は20営業日前後ほど必要になります。
SNS広告のように、すぐに配信できるわけではないので、広告配信が決まりましたら、事前に進めていくと良いでしょう。
TVer広告を出す際の注意点
それでは、最後にTVer広告を出す際の注意点について解説を行っていきます。
ターゲティング
はじめにお伝えする注意点としては、ターゲティングになります。
広告を出稿する際に、とても重要となるターゲティングですが、細かくターゲットを絞り込むとCV(コンバージョン)や認知度を向上させることが出来ますが、配信するターゲットが少なくなり広告の効果を最大限発揮できない可能性もあります。
その為、TVer広告を出稿する際には、ターゲティングの条件を1〜2つまでに設定することをおすすめします。
商品・サービスなどによっても変わってきますので、一度ご相談されてみてください。
ユーザーの利用デバイスを考慮する
TVerは、スマートフォンやタブレット、PC、テレビなど様々なデバイスで利用することが出来ますが、その利用ユーザーの多くはスマートフォンです。
そのため、タブレットやPC、テレビなどの画面サイズに向けた動画コンテンツをスマートフォンでみた場合、文字が見えないなどでユーザーに伝えたいことが伝わらない可能性があります。
その為、テキストサイズを大きくする等、スマートフォンユーザーを意識した動画コンテンツを制作するようにしましょう。
余裕を持って広告出稿をする
「TVer広告の出し方・スケジュール」でもお伝えしたとおり、TVer広告を出稿する際には審査を2つ行う必要があり、問い合わせをしてから配信ができるまでにある程度時間が必要となります。
その為、広告を配信することが決まっているのであれば、余裕を持って広告を出稿できるようにしておきましょう。
最後に
今回は、TVer広告の基礎知識やメリット、広告の出し方などについて徹底的に解説を行ってきました。
利用ユーザーの数は、年々増加しており、今後も更に増えてくることが予想されておりますので、TVer広告の配信は有効な施策になるでしょう。
実際に、現時点でテレビCMをしている企業にとっては、TVer広告を配信することにより、ローテレ層へのアプローチが可能になったり、多くのユーザーへリーチを拡大したりすることが出来ますので、検討してみても良いかもしれません。