
企業のビジネスのスピードアップをさせる為に、人気のある広告。
その中で、ずっと人気の高いFacebook広告について今回は解説していきます。
Facebook自体は知っているものの、Facebook広告については知らないビジネスマンもいらっしゃるかと思いますので、基本知識・ターゲティング・配信先・料金をお伝えしていきますので、ぜひご活用ください。
Facebook・Facebook広告とは

Facebookとは
Facebookは全世界で28億人以上のユーザーが利用しているSNSです。
また、国内のユーザー数も多く2600万人以上が利用しております。ユーザーの年齢層は10代から50代まで、男女比は1:1で、幅広い年代の男女が利用しているプラットフォームになります。
特徴としては、その他SNSではユーザー登録する際のユーザー名は、ニックネーム等でも大丈夫ですが、Facebookは実名登録をすることになります。
ですので、実際の友人や家族、知り合いや、会ったことのない共通の趣味を持った方とインターネット上で繋がれるプラットフォームです。
また、無料で多くの方に繋がれる為、多くの企業がFacebookを運用しております。
Facebook広告とは
Facebook広告とは、Facebookのタイムラインである「フィード面」や「ストーリーズ」等の掲載先に広告配信を行うSNS広告プラットフォームです。
そのほか、Facebookだけでなく、国内推定ユーザー数3300万人の「Instagram」や、Facebookのメッセージアプリである「Messenger」、Facebookと提携しているアプリやサイトである「Audience Network」に配信を行うことができます。
Facebookのユーザー数が2600万人で、それを超えるInstagramにも広告配信ができ最適化を行うことができるのもFacebook広告の魅力です。
Audience Networkは聴き馴染みがないと思いますが、Facebookの提携先であるモバイルアプリやサイト上で広告配信ができる仕組みで、その配信先はグノシー・東洋経済ONLINE・食べログ・Retty・SEGA・dメニュー・auスマートパス・ジモティー・漫画BANG・マンガボックス等様々あります。その中から、設定したターゲットに向けて配信をされます。
Facebook広告の特徴

Facebook広告については、下記のような特徴があります。
- 少ない金額でも広告が配信できる
- 高精度のターゲティング
- 簡単に広告を出稿できる
- Meta社が運営する媒体へ配信できる
- 自社に最適なコスト戦略が可能
- 広告の効果測定が簡単に確認できる
少ない金額でも広告が配信できる
Facebook広告では、少額でも広告出稿することができます。
最低出稿金額は100円です。
そのため、Facebook広告が初めての企業でも最小限のリスクで広告配信をすることが出来ます。
広告配信に対して、不安がある場合は最初少額で広告を運用し、成果・効果を見つつ出稿金額を増やしていくことをオススメします。
更に、Facebook広告だけではなくSNS広告全体に言えることですが、リスティング広告と比較してCPC(Cost Per Click:クリック単価)が低いことが多いです。
後述しますが、Facebook広告は高精度のターゲティングも特徴になりますので、しっかりとターゲティングの設定やクリエイティブや配信設定をすることにより、同予算のリスティング広告よりCPCを低くすることも可能です。
高精度のターゲティング
Facebook広告の大きな特徴の一つに、高精度のターゲティングがあります。
高精度のターゲティングが可能になる理由は2つあります。
①ユーザー登録の方法
まず理由の1つ目はユーザー登録の方法になります。
FacebookはTwitterやInstagramなどのその他SNSと違って、実名登録となっております。
その他にも、性別や年齢、居住地、勤務先など詳しい情報を登録しているケースが多いため、その情報を使い正解な広告配信が可能となっております。
②類似オーディエンス
Facebook広告では、ターゲティング設定で類似オーディエンスを作成することができます。
類似オーディエンスとは、設定したメールアドレス等に基づいて、行動履歴や属性が類似しているユーザーに対して、広告配信ができるターゲティングになります。
自社の既存顧客の情報を基に類似オーディエンスを設定することにより、ブランドや自社の商材に対して興味関心のあるユーザーに対してリーチを拡大することが可能です。
簡単に広告を出稿できる
簡単に広告出稿することができるのも、特徴の一つです。
広告マネージャーもしくは、Meta Business Suiteから広告出稿をすることができます。
出稿する際は、画面に出る指示・ガイドに従い設定するだけで簡単に広告出稿できます。
Meta社が運営する媒体へ配信できる
Facebook広告では、Facebookアプリとサイトにのみ広告配信ができるというわけではありません。
Meta社が運営している・提携している媒体へも広告配信が可能です。
具体的には、下記の通りです。
- Facebook・Messenger
Facebookアプリ・サイトならびにMessenger内で広告配信 - Instagram
Instagramアプリ・サイト内で広告配信 - Audience Network
Facebookの提携先であるモバイルアプリやサイト上で広告配信ができる仕組みで、その配信先はグノシー・東洋経済ONLINE・食べログ・Retty・SEGA・dメニュー・auスマートパス・ジモティー・漫画BANG・マンガボックス等様々あります。
広告の効果測定が簡単に確認できる
広告配信を行う際に、その広告の効果測定を実施することはとても重要なプロセスとなります。
Facebook広告では、その効果測定を簡単に確認できる機能がございます。
別途効果測定のためのツールを用意し、確認する必要はないため、広告配信の開始に対するハードルを低くすることが出来ます。
Facebook広告のターゲティングが他の広告と違う点

Facebook広告は広告としてとても優れていると言われておりますが、その理由の一つは特徴でもお伝えしたとおり「ターゲティングの精度」です。
ここからは、Googleやヤフー等の検索エンジンやその他SNSとFacebook広告が違う点を3つお伝えいたします。
ユーザーは詳細まで登録できる
Facebookは前述でもお伝えした通り、実名でのユーザー登録になりますが、その他に年齢や性別、居住地、勤務先、趣味…等、登録をすることが可能です。
また、ユーザーの興味や関心のある投稿に対してのリアクション(シェア・いいね)や、閲覧した投稿、チェックインした場所等様々な情報を保有しており、最適なターゲティングをすることが可能となっております。
アプリやサイトからの情報連携
アプリやサイトに登録しようとした際、「Facebookでログインする」という選択肢が出てくる場合あります。「Facebookでログインする」を選択した場合、そのサイトやアプリ内の行動をFacebookアカウントに集約され、ストックすることができます。
これまでも、Cookieによるトラッキングをする方法がありました。サイトを閲覧しているデバイスにCookieが保存されるのですが、違うデバイスでアクセスをすると、情報が引き継がれない為、何を閲覧したのか等の情報はありません。
その分、アカウントにストックすることにより、ターゲティング精度を高めることができます。
目的別の広告配信
Facebook広告では主に3つの目的に分かれています。
その目的とは、「認知」「検討」「CV(購入)」です。この目的別でユーザーへ違った広告配信を行うことになります。
認知に関しては、繰り返し動画広告を配信していき、商品やサービスの認知度を上げていきます。ここでは、すぐにCVにつなげるというより、次のステップへつなげることが目的です。
検討は、ページへのいいね数や、投稿した内容に対してエンゲージメントを高めることができ、魅力を拡散し検討を促していく段階です。
カルーセル広告という商品を多く紹介できる広告等を配信し、CVに近づけていきます。
CVに関しては、商品やサービスの購入だけでなく、実店舗への来店や、サービスページへの誘導を促していきます。
ターゲット設定|オーディエンスを選ぶ

Facebook広告でターゲティングをしていく上で、オーディエンスというものを選択しなければいけません。オーディエンスとは、ユーザーの分類カテゴリーのようなもので、自社の商材はどのようなユーザーに需要があるかを考えた上で設定をする必要があります。
Facebook広告には、大きく3つのオーディエンスが用意されており、リーチの範囲を自由に設定することができます。
各オーディエンスについて解説します。
コアオーディエンス
コアオーディエンスでは、広告配信先の細かいルールを設定できます。
下記5つの条件になります。
位置情報
位置情報では、ビジネスの展開したい・広告を配信したい地域や国・コミュニティを指定ができ、指定した地域に居住するユーザーに向け、配信が可能です。
利用者層データ
年齢・性別・学歴・役職等のユーザー情報を指定できます。
興味・関心
ユーザーの興味や関心を指定できます。例えば、「オーガニック食品」に興味がある人や「アクション映画」に関心を持っている人等詳細を設定できます。
行動
過去に商品を買った購入履歴や、デバイスの利用している状況等の消費者という観点でユーザーを指定できます。「オーガニック食品」を買ったことがある人等。
つながり
広告運用するFacebookのページやイベントと既につながっているユーザーを含めるかどうかを指定できます。含めない場合は、新しいリーチに対して配信ができます。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスでは、WEBサイトへ訪問した人やアプリを使用している人等、配信するビジネスに関心を持っているユーザーと繋がることができます。
下記3つの条件です。
連絡先リスト
企業が保有している連絡先リストやCRMシステムの情報をもとに、既存顧客や見込み顧客へ配信をすることができます。実店舗で収集している情報を、リターゲティングとして活用することも可能です。
サイトのビジター
Facebookピクセルの設定を行いますと、サイトへアクセスしたユーザーやサイト上で特定の行動をとったユーザーに向けて配信を行うことができます。ビジターが過去に閲覧したことがある商品やサービスのターゲット広告を行うことも可能です。
アプリ利用者
アプリ内にFacebook SDKを実装することにより、プレイの継続性や持っているアイテムの閲覧、課金等アプリ内の行動を促すことができる広告を配信できます。
類似オーディエンス
類似オーディエンスでは、既存顧客のソースオーディエンスを作成することにより、共通の興味や関心、同じ特徴を持っているユーザーへ広告配信をすることが可能です。
その為、広告への反応が見込めるユーザーへ届き、素早い効果を実感できるでしょう。
広告配信先の指定

Facebook広告を掲載する場所は大別して4つあるとお伝えしましたが、細かく見ると様々な配信先があります。(掲載する場所のことは以下「配置」と記載)
各配置先を解説いたします。
フィード

フィードとは、タイムラインのことで他ユーザーや自分の投稿が掲載されている場所になり、そのフィードへ配置することができます。
フィードでは8つの配置先が用意されております。
Facebookニュースフィード
PCでFacebookウェブサイトにアクセスしているユーザーのデスクトップニュースフィードに配置されます。モバイル端末でFacebookウェブサイトにアクセスしている・モバイルアプリでアクセスしている場合、モバイルニュースフィードへ配置されます。
Instagramフィード
モバイル端末でInstagramアプリにアクセスしているユーザーのモバイルフィードに配置されます。Instagramアプリ閲覧者のみに配信されます。
Facebook Marketplace
Marketplaceのホームページか、FacebookアプリでMarketplaceを見ているユーザーへ配信されます。
Facebook動画フィード
Facebook WatchとFacebookニュースフィードの動画専用環境で、ユーザーが投稿しているオーガニックな動画の間に配置されます。
Facebookの右側広告枠
PCのFacebookウェブサイトにアクセスしているユーザーの右側にある広告枠に配置されます。
Instagram発見タブ
発見タブ内の写真や動画をクリックすると表示される広告です。
Instagramショップ
Instagramショップタブのトップページに配置されます。
Messenger受信箱
Messengerのホームタブに配置されます。
ストーリーズ

ストーリーズはFacebookやInstagram等で、画面フルサイズの縦型コンテンツを掲載する場所になります。そのストーリーズ内に広告を配置できます。
ストーリーズ広告では、3つの配置先が用意されております。
Facebookストーリーズ
Facebookストーリーズに配置されます。
Instagramストーリーズ
Instagramストーリーズに配置されます。
Messengerストーリーズ
Messengerストーリーズに配置されます。
インストリーム

広告は動画の再生前後か再生中に配置されます。
インストリームは3つの配置先が用意されております。
Facebookインストリーム動画
Facebookのオンデマンド動画とFacebookで承認された一部のパートナーのライブストリームで配信されます。
Instagramインストリーム動画
参加しているクリエイターが配信しているIGTVという動画コンテンツ内に配置されます。
Instagramリール
Instagramリールタブに配信されます。
検索

Facebookの検索結果
Facebook及びMarketplaceに関連する検索結果の横に配信されます。
メッセージ

Messenger広告メッセージ
Messengerでやり取りをしたことのあるユーザーにメッセージとして配信されます。
記事内

Facebookインスタント記事
Facebookアプリに配信されるインスタント記事に配置されます。
アプリ

外部アプリで配信されます。
アプリでは2つの配置先が用意されております。
Audience Networkのネイティブ、バナー、インタースティショル
Audience Network内のアプリに配信されます。
Audience Network動画リワード
動画として広告配信され、動画をみたユーザーはアプリ内にてリワード(アプリ内のアイテムや通貨等)を獲得できます。
最後に
今回は、Facebook広告についてお伝えをしてきました。
SNSの需要とともに上がり続けているSNS広告の中で、Facebook広告は様々な媒体で広告配信ができ、ターゲティングを詳細に設定できるため、優れている広告の一つになります。
さらに、様々な目的で活用もできるため、幅広い業界や業種で効果的に行えます。この記事を機に一度行ってみて、ビジネスを加速させていきましょう。