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SNS広告を成功させるポイントとは?SNS広告のメリットや成功事例など解説

前回は、SNS広告の基礎知識とSNSプラットフォームの特徴について解説を行いました。
知っている内容が多かったと思いますが、おさらいできましたでしょうか?

前回同様SNS広告についてお話していきます。
今回は、SNS広告のメリットや成功のためのポイント、注意点、成功事例などについて解説をします。ぜひ参考にしていただければ幸いです。

SNS広告を利用するメリット

SNS広告を利用するメリット

SNS広告には、主に3つのメリットがあります。
下記ではそれらのメリットを詳しく解説していきます。

詳細なターゲティング【メリット①】

SNS広告の最大の特徴は、ターゲティングを細かく設定できる点です。
SNSのアカウントを作成する際に、ユーザーは年齢や性別、趣味などの個人情報を入力します。これに加えて、SNS上でのいいねやメンションなどを元に、SNS広告ではターゲティングすることが可能です。

そのため、SNS広告は他の広告に比べて、より詳細にターゲティングを行うことができます。商品やサービスに応じて、狙った層にリーチしやすいのがSNS広告の大きな魅力です。

認知拡大&ブランディング向上【メリット②】

顕在顧客にリーチできるリスティング広告やリターゲティング広告は、商品を検索した・検索したことがあるユーザーやWebサイトに訪問したことがあるユーザーなどにアプローチする広告施策になります。

それに対してSNS広告は、まだ商品やサービスを知らないユーザーにも広告配信を行うことができます。潜在顧客にもリーチすることによって、商品の認知拡大やブランディングに大きな効果をもたらすのです。

シェア機能で効果最大限【メリット③】

SNS広告は、ユーザーによって広告が拡散されやすいという特徴があります。
タイムラインに配信された広告に対して、ユーザーがアクションを行うことによって、より多くのユーザーに見てもらえる可能性が高くなるのです。

そのためには、ユーザーが他の人にシェアしたいと思うような広告を配信する必要があります。
ユーザーとの親和性が高い広告を配信できれば、SNS広告の効果を最大限にできるでしょう。

SNS広告の活用事例

SNS広告の活用事例

前編でSNS広告は通常のWEB広告とは違って、ターゲティングが詳細に決定できる点がメリットとお伝えをしました。ただ、メリットはわかったけど、どう活用するの?と思われた方もいらっしゃると思いますので、活用事例をご紹介いたします。

楽天株式会社:Instagram広告の活用事例

15〜25歳の学生向けのサービス「楽天学割」の新規顧客拡大のため、Instagramのストリーズ広告を利用しました。その結果、新規会員獲得増加率338%を達成したのです。Instagramのユーザーは若い年層が多いため、このような結果につながったのでしょう。

ユビレジ:Facebook広告の活用事例

現在世界中で利用されているクラウドPOSレジアプリの「ユビレジ」。
Facebookのリード獲得広告とCV広告を組み合わせて運用したことで、コンバージョン率が7倍になりました。サービスの認知拡大だけでなくリード獲得も目的とし、2種類の広告を利用したことで、効果を最大限に発揮できたのでしょう。

ゴフクヤサン・ドットコム:Twitter広告の活用事例

着物の通販を行う「ゴフクヤサン・ドットコム」では、Twitter広告を利用したことにより、ECサイトの売上が約2倍になりました。着物に興味があるが、情報の入手方法がわからないユーザーに対して広告を配信し、潜在顧客にもアプローチしたのがこのような結果につながったのでしょう。

カゴメ株式会社:LINE広告の活用事例

食品・飲料ブランドの「カゴメ株式会社」は、新規顧客を獲得するためLINE広告を導入しました。
50代以上のシニア層を顧客に持つ通販限定商品の新規顧客獲得を目的としたため、幅広い世代が利用しているLINE広告を選んだのでしょう。また、通販限定というプレミアム感や商品のこだわりを訴求するバナーを展開したことも、大きな広告効果につながりました。

SNS広告を利用する際の注意点

SNS広告を利用する際の注意点

前述でSNS広告を利用するメリット、SNS広告の活用事例について詳しく解説しました。
利用の仕方によっては、大きな広告効果が期待できるSNS広告。

しかし、利用する際に注意しなければいけないこともあります。
注意点もしっかりと理解した上で、SNS広告を導入するのか検討しましょう。

注意点①:民意の強さ/発言の自由

SNS広告は拡散力が高く、デザインや文章を誤ってしまうと炎上するというリスクがあります。

商品の認知拡大や新規顧客獲得のためにSNS広告を利用しても、炎上してしまっては意味がありません。そのため、SNS広告を出稿する前には、広告内容をしっかりと確認するようにしましょう。誰かが不快な思いをする要素はないか、見直すことが大切です。

注意点②:拡散を指標にしてしまう

SNS広告は、リツイートなどで拡散してもらうことが目的ではありません。

リーチ数やインプレッション数にこだわりすぎてしまうと、商品やサービスの情報が不足し、ユーザーに対してアクションを促すことができなくなってしまいます。そのため、広告を出稿する前にはしっかりと目的を明確にし、ユーザーのニーズに合っているのか確認するようにしましょう。

注意点③:ノウハウがない

SNS広告を運用するには、ノウハウがないと難しいと言われています。
ターゲティングがしっかり行われていないと、効果が出にくいからです。また、運用している間も平行して広告の更新や改善をする必要があり、思った以上いる手間がかかってしまいます。

例えば、シニア向けのサプリメントを販売したいのに、ターゲティングが若年層であれば全くコンバージョンに繋がらないです。
また、同じ広告クリエイティブを何ヶ月も使っていると、ユーザーは「またこの広告か…」と飽きてしまいCVRは低下するでしょう。

そのため、自社の顧客リストから類似オーディエンスを作成して、既存顧客に類似しているユーザーに対してアプローチをかけたり数週間に1度はクリエイティブやテキストを変更して飽きさせないようにする等の手間が必要になります。

自社でSNS広告を運用するのが難しい場合は、専門の代行サービスに依頼することも一つの手と言えるでしょう。一般的には広告費の20%程の費用が別途かかりますが、良い業者であれば結果的に大きな広告効果が期待できます。

SNS広告で成功する4つのポイント

SNS広告で成功する4つのポイント

SNS広告では、詳細なターゲティングで潜在層(商品やサービスをまだ認知していないが、興味関心はある)へアプローチが可能という特性があり、リスティング広告と比較するとCPAが優れている!と思われる方もいらっしゃいますが、必ずしも優れているわけではありません。

SNS広告でも、リスティング広告等ほかのWEB広告と同じように成功へ導くためのポイントはございます。ここでは、成功へ導く4つのポイントとその考え方について解説いたします。

ターゲティングの明確化:SNS広告成功のポイント①

1つ目は配信する広告をどのような人に届けたいかを明確に設定する必要がございます。

SNS広告ではお伝えしたように、性別や年齢、居住地・勤務地、など詳細なターゲティングが可能となっております。詳細なターゲティングが可能だからこそ、広告の効果を最大限活かせるように、チューニングを重ねて最適化をしていく必要があります。最大限活かすために1番必要な要素がターゲット層の選定になります。

例えば、女性用化粧品を広告で配信する際の、ターゲットが「男性」であれば、効果はほとんどありません。更にお伝えすると、「女性」という性別のみをターゲティングすることもお勧めできません。

なぜかというと、広告には予算があり、予算によって表示される回数が変更されるからです。
興味や関心がある方に配信されるケースもありますが、反対に化粧品の購入頻度が低い年齢層や、化粧にさほど興味がない方にも配信され、購入はされないものの広告費だけはかかるという失敗に終わってしまいます。そのため、より詳細なターゲティングが必要となります。

成功例:「ポケットドルツ」電動歯ブラシ

以前までは「高齢者の男性向け」のものが主流だった電動歯ブラシですが、Panasonicは「20~30代の職場で歯磨きをする女性」とターゲット層を変更し、コンパクトさやかわいらしいデザイン、毎日充電をしなくともいいという利便性を備えた「ポケットドルツ」を発売し、大ヒットとなりました。

理想のアクションを考える:SNS広告成功のポイント②

SNS広告の運用目的によって、設定するコンバージョンのポイントや成果となる指標は違ってきます。「商品やサービスの認知を拡大したい」、「ファンを獲得したい」、「問い合わせを増やしたい」、「リード獲得をしたい」など様々です。

例えば、商品を紹介するLPへ誘導したいという目的で広告を配信するのであれば、クリック数やクリック率、クリック単価が重要になりますし、認知拡大が目的だった場合は、インプレッション数や単価、リーチ数などが指標となります。

SNS広告運用だけではなく、ビジネスにおいてもゴールを達成するために、どの数値をコンバージョンに設定するか、コンバージョン達成のためにKPIをどのようなものにするかという戦略は必ず必要になります
そのため、SNS広告運用に関しても、数値設定は必ず行い、ブラッシュアップをしていき、目標へ近づけていきましょう。

見せ方の工夫:SNS広告成功のポイント③

SNS広告では同じプラットフォーム内であっても、配信の場所やフォーマットは多種多様です。
簡単な例ですと、スマートフォンとPC等のユーザーのデバイス環境によっても見え方・配信場所は変わります。

今までは、静止画と広告文などで配信を行ってきましたが、ユーザーにとっては当たり前の光景となり興味のない広告に関しては完全に無視されるという時代になってきました。

最近では静止画だけでなく、動画を使用した広告や、複数の画像・動画を使用したカルーセル広告、ストーリーズ広告など様々なフォーマットが出てきております。
商品やサービスによって、ターゲットとなるユーザーへいかに魅力的に感じてアクションしたくなる広告かという観点で、配信を工夫していくことも必須となります。

クリエイティブの勝ちパターン発見:SNS広告成功のポイント

SNSでは特性上、同一ユーザーが1日に何度もタイムラインを閲覧します。
そのため、同じ広告を何度も閲覧された場合、ユーザーに飽きられ、成果につながらなくなってしまいます。

なので、同じクリエイティブを出し続けるより、複数のクリエイティブを用意・検証(A/Bテスト)を行い、クリエイティブの勝ちパターンを発見していくことが重要になってきます。

まったく効果が出ていないのに、効果測定を疎かにしてしまい、広告費を払い続ける、というケースは往々にしてあります。大体が、個人・専門ではない社員が運用している場合です。

上記3つのターゲティング・アクション・見せ方もすごく重要ですが、広告を最大限の効果を持たせる為に最適化をしていくという観点でいえば、効果をきちんと把握・分析し配信をしていくことが重要になります。

SNS広告運用が不安であればプロにお願いするべき!

SNS広告運用が不安であればプロにお願いするべき!

今回は前編に続き、SNS広告のメリット、活用事例と注意点、成功するための4つのポイントについて詳しく解説しました。

SNS広告は潜在層へアプローチができるターゲティング設定や、見せ方の工夫、コンバージョンなどの効果測定など、様々な観点から最適化を行っていく必要があります。
WEBマーケティングを専門で行っている人からすれば当然の部分ではありますが、お話を聞いてみると全く出来ていないか、出来ていると思っているが実際はCPAが高い等結構多いです。

色んなSNSのプラットフォーム、その中でも様々な広告フォーマット、さらには詳細なターゲティング、、、など最初はどれが正解なのかわからない時が多いと思いますが、実際に配信をしてみてブラッシュアップをしていくことが最短の近道となります。

ただ、そのためには、予算も時間も人も必要になりますので、実際は専門の業者にお願いすることをお勧めしております。

SNS広告の運用代行を依頼する2つのメリット

運用の費用は自社運用と比べると多くなるが、総合的に安く済むケースが多い

自社で運用する場合、効果を測定し最適化をしていく必要があるので、必要以上に出費が多くなりやすいです。ただ、運用会社はその道のプロになりますので、スピーディーに最適化を行うことが可能です。そのため、広告費とは別に運用費用がかかったとしても安価になるケースが多いです。

最適なプラットフォーム/フォーマットで配信

打ち出したい商品やサービスによって、プラットフォームやフォーマットは変わります。
そのすべてを加味して選ぶとなると数十〜百種類に及びます。広告の初心者や会社で担当になったばかりの方にとっては、大きな壁となってくるでしょう。ただ、運用会社は様々な業種、商品、サービスで最適なプラットフォーム、フォーマットを熟知している場合が多いです。そのため、初めから成果を上げやすくなります。


もちろんメリットだけでなく、デメリットも存在します。広告運用費が別途かかってくるというのが1つの例ですね。そのため、両方を考慮した上で、SNS広告を導入することが大切です。

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